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2018/05/26 日本の自然布・極上の上布展のぎゃらりートークを開催いたしました。

(左から:店主・泉二弘明、平良佳子理事長)

5月26日(土)、石垣市織物事業協同組合・平良佳子理事長をお迎えし、店主・泉二も交え八重山上布の魅力についてぎゃらりートークを行いました。

石垣島の太陽のように、笑顔が眩しく、熱い情熱が溢れる平良さん。
八重山上布の歴史、石垣島の作り手、八重山上布の制作工程について、作り手の代表として語っていただきました。

さらりとした風合いで、夏限定の贅沢な心地よさをご堪能いただける八重山上布。この八重山上布の作り手は、糸績みの手仕事とそれ以外の染と織りに関わる手仕事の大きく二つに分かれます。
昔は、染と織を引退された方が糸績みをして、八重山上布の産業を支えていたといいます。
今では、糸績みをされる方が少なく、納得のいく八重山上布をつくるためには、品質の良い苧麻を技量のある方から集めるのが、とても重要であると語ります。

平良さんが組合の理事長としての仕事で、何よりも大切にしているのは、この“糸集め”。良い糸を績めるおばぁ達と良い関係を結び、糸績みをされた糸を集めて織り手にとどける重要なサイクルを平良さんはとても大切にしています。

八重山上布の染は、島に自生するフクギの皮、クールの葉、椎の皮、ヤマモモ、ヒルギ、ザクロなどの素材から抽出した染料を用いて、織は括り上布と捺染上布という二つの技法で織られます。

二つある織の技法の内、括り上布は結城紬のように手括りをして染めるのに対して、捺染上布は綾頭(アヤツブル)と呼ぶ経糸を巻いた、八重山上布独自の四角い形を成した道具を高機に設置して織られていきます。
そして、この綾頭で織れる捺染上布はとても注意深く作業が要求されいます。
四面に巻いた経糸に染料を刷り込む際、刷り込む面を一か所でも間違えると、一反分が台無しに。織り上げた段階でも、色留めがなされていないので、くしゃみひとつ散ってしまうと駄目にしてしまうとのこと。

綾頭にクールの染液を刷り込んでいる様子

これだけ神経を尖らせても、まだ慎重な作業は続きます。
太陽の照っている日に1日8時間の天日乾燥を10日間おこない、その後に、石垣島の雄大な海に反物を泳がせる「海晒し」をします。天日乾燥の途中で雨にも濡らしてはならなく、波が穏やかな時を見計らっては海晒しをおこない、それでも波に流されないという細心の注意を払うことでようやく一反が出来上がります。

海晒し

パワフルで元気な女性の糸績みの作り手と織り手によって支えられている八重山上布。染料に使う素材は、織り手の女性らが自ら山に入り採取するそうです。

江戸時代、薩摩藩による人頭税を納め、とても苦しいものづくりを強要されていた島人たち。その粘り強いDNAを継いだ人たちは今も尚、一つの失敗で作品が台無しになってしまう神経を費やす手仕事を、逞しく続けています。

最後の八重山上布のコーディネートのご紹介では、それぞれの反物の作り手を楽しそうに紹介しながら特長を語られ、本日の思い出を石垣島で待っている作り手の方々に早くご報告したいと仰っていただきました。

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